明日を楽しめないのはもったいない!

藤田 智加(38歳)
(プロフィール)
2010年入社。
玉造温泉水を使ったコスメ「姫ラボ」事業の立ち上げに携わる。
姫ラボ店長として現在まで姫ラボを引っ張っています。
これからやってみたいことは、ゴルフ

● 聞き手 藤原(入社1年目):藤  川村(入社2年目):川

はじめに

川:姫ラボの始まりについて、詳しく聞かせていただきたいです。

これはね、言うのはホントに申し訳ない!皆さんがいろんな気持ちをもってこの会社に来てくれている中で、私がどんな気持ちで入ったかっていうと、皆さんの想いよりは、ちょっと…緩かったと思います(笑) 私が入った時は、「わっ!楽しそうっ!」って思って入ったから。

川:意外です!今はすごく愛をもって仕事をされている印象ですが

最初から愛を持っていたというよりは、育んだのかもしれない。私は玉造が地元でもないし、すごく愛着があったわけでもないんです。

まちデコとの出会い

川:まちデコと最初に出会ったきっかけは何でしたか?

ハローワークに行って、まちデコを見つけたのが始まり。ただ面白いことに、私が見つけたわけじゃないんです。付き添いでついてきてくれた友達が、なんか面白そうな求人があるよ!って見つけてきてくれたのが、きっかけです。

藤・川:へぇ~~!

そこに載ってた職種が、温泉ビューティーアドバイザー。仕事内容が、玉造温泉のPRや化粧品販売など…という求人内容でした。温泉ビューティーアドバイザーって何!?なんかよくわからんけど楽しそう!って(笑)

藤:実際に面接で、社長である角さんと本部長である大北さんにお会いしたんですね

そうです。当時まちデコのメンバーは角さんと大北さんだけでした。面接の時間の大半が、玉造温泉をこうしたいんだよね!っていう話。面接というより、熱い想いを語られたっていうのが、私のイメージだったかもしれないです(笑)面接はたくさん経験してきたけど、唯一、もっと話を聞きたい!って思いました。面接が楽しいってすごくない!?

川:熱い想いを聞いて、どうでしたか?

身近に、そういう熱い想いをもって仕事をしている人がいなかったので、意外でした。今まで働いた中で上司がいたりすると、そういう熱さだけではないところが見えたり、仕事ってこんなもんなんだ…って思うことがあったんだけど。角さんや大北さんみたいに熱い想いを持ってる人達って素敵だなって思いました。

姫ラボ制作秘話

藤:当時から、お肌につける化粧品を開発することは決まってたんですか?

決まってたらしいけど、私は理解していなくて…自分で作んなきゃいけないっていうのは、あまり認識せず…。入社してから、商品開発からすべてやるのね…!と気づきました。

私が入社した当時はサティス製薬さんに玉造温泉水の成分について調査を依頼しているところでした。 調査結果が返ってきたときは玉造温泉ってやっぱりすごいんだね!とびっくりしたのを今でも覚えています。

藤:最初はどんなことをしましたか?

商品を作る前にまずは温泉の勉強です。先生は角さん。温泉の泉質について教えてもらいました。どんな成分が入っているか、どんな効果があるか。玉造温泉が美肌の湯って呼ばれることも、よくわからないボヤんとした状態だったから、勉強してみて「えぇ!すごい!」って思いました。

あとは、玉造だけではなく違う温泉にも行ってみよう!とか、観光地で働くから、近隣の主要な観光スポットをまわって勉強するか!って大北さんといつも車で出かけていました。

川:今の新入社員が行く温泉研修と同じですね!その後、本格的に商品開発をされたのでしょうか?

サティス製薬さんに、玉造温泉を活用した、温泉の魅力を最大限に活かす商品を提案してもらったの。全部の商品を、自分の肌に合うかどうか試しました。その中で石鹸とゲルがとても良くて。これを商品化したい!って言って、この2つを選考しました。お店のオープンが7月。試作が出てきたのが、確か3月ぐらいだったかな。

藤:えっ!

そうなんです。絶対間に合わないですね(笑)

藤・川:(笑)

ただそこから4・5・6の3か月で、全部を完成させなきゃいけない

川:容器やパッケージも考えて..

サティスさんからカタログが送られてきてね、この中から、容器を選んでくれって言われて、「容器まで選ぶの!?」って(笑)

川:容器やパッケージは、どういうことを考えて選びましたか?

毎日スキンケアをする時に、鏡の前とか、ドレッサーに並べることを考えて、どこに置いても合うシンプルなものがいいなって。玉造温泉は、色も匂いもない温泉なのでそういう点でもシンプルがいいと思った。姫ラボ商品で毎日温泉を感じてもらえるように考えました。

川:毎日使ってほしいという想いと玉造温泉の特徴がデザインにも表れているんですね。

次に決めたことは内容量をどうするか。あと、石鹸は形どうしますか?箱どうしますか?ってどんどん出てくるわけ!(笑)内容量を決めるときに一番重要にしたのが、価格帯。量が多いとお得なんだけど、保存の問題とか、その分値段が高くなるじゃない。その当時自分が28歳とか29歳の時に、1年間使い続けられるような価格帯を考えました。

川:価格が高いと旅行先では買えないですもんね。

そういったことを考えて、ドラッグストアに行って商品の価格帯見たり、友達に、どれくらいの化粧品使っているか聞いたりして、価格帯のベースを考えました。

藤:今、玉造に観光のお客様が多くご来店いただいて、商品を購入されます。 どういうきっかけがあって旅行者さんも来てくれるようになりましたか?

うーん。徐々にだったと思うね。口コミで来店されるお客様が増えるまで結構かかったと思う。はじめは旅行雑誌とか、いろんなところに出してもらいました。 あとは、玉造温泉街の旅館さんには謝恩価格で販売しました。お値段的にはすぐ買えるものではないけど、安かったらちょっと使ってみようかなっていう気持ちになってくれるかもしれないと思って。当時は、旅館さんでも知らないっていう人、いっぱいいたし、知ってもらうきっかけになったらいいなと。 何かあったらイベントにも行きましたね。忙しくなったのは2年くらいしてようやく。これも、周りの皆さんの協力があったからです!少しずつ美肌温泉が広がり、来店も増えました。

川:今では旅館の売店に商品を置いていただいていますし、旅館で働いている方が、実際に使ってみて、お客様におすすめしていただいていることが嬉しいですね。 旅館で買って良かったので通販で注文してくださるお客様もおられます。

藤:お客様にはどんなふうに接していましたか?

オープンして1年2年とかは、お客さんが来てくれることがありがたくて、嬉しくて。ほんと誰もこないのよ!お店に立ってても…さみしかった~~!お客さんが来てくれて、ようやく人と話す!っていう…。温泉のことばかり話していました。

川:来てくださった!っていう嬉しさが大きくなりますね。

そうそうそう!何よりも人が来ることが嬉しくて、一人一人に感謝していました。

姫ラボ

仕事楽しい??

川:最初からいろんな試練とかあったと思うんですけど、どうでしたか?

楽しかったです!自分たちが頑張って取り組んできたことが最終的にお客さんの手元までいくってことを考えると、楽しいのほうが上回ったのかもしれない。お客さんがまた買いに来てくださったり、よかったよ!って言って下さることが嬉しかったです。大丈夫かな?と心配なことも多かったけど、何とかなるかなって(笑)。私..若干能天気な部分がありました。あと、大北さんが、引っ張ってくださったので、オープンまですごいタイトなスケジュールだったけど、その安心感をくださったことは大きかったです。

川:しっかり導いてくださいますもんね

そうそう。角さんや大北さんがいるから大丈夫って思ってた部分はある。 それこそ、先輩たちがいるから大丈夫とか、店長がいるから大丈夫とかって、皆が思うようにね。

たくさんのお客様に喜んでもらえるようになって

川:今は、たくさんのお客様にご来店いただいてますね

ねー!ほんとに!周りの人たちのご協力があって成り立ってるかな。傍から見れば、「店長しててすごいですね」って言われるんだけど、私だけのものではなくって。私がこうやってできるのも、いろんな方が何も知らない私に教えてくれたり、支えてくれたくれたから、ここに立ってるだけで。もしそれが全くなかったら、私は逃亡してたかもしれない。皆さまがいてくれたおかげで、がんばろう!もっとお客さんにいろんなことしたいなって思うし活力にもなりました。10年こう思ったってことは、あと10年も思い続けるし、その10年後もずっとそういう感じなんじゃないかな。

川:いろんな人に助けられて、ここまで来たということですね

求められるってありがたいことだなって思います。是非藤田さんにお願いしたい!って、お声がけ頂くことは、ありがたいなって思う。そういうお声はありがたく頂戴して、答えていけたらなって思っています。

藤田

仕事を楽しくするコツ

藤:仕事を楽しくするコツってありますか?心構えとか、心がけとか。

私は割と、今日起きたことは、できるだけ今日のうちにリセットしたいと思ってる!できなかった!じゃあ次どうして頑張ろうかなって。長く長く引きずっても、もう終わったことは仕方がないので、引きずらない!明日、楽しいことがあるかもしれないのに、それを引きずって楽しめないのはもったいないってすごく思います。

ストレス発散とビール

藤:仕事のストレス発散って何してます?

ビール飲む!(笑)一日のリセット方法が、ビールかもしれない。嫌なビールの飲み方ではなく、今日終わった!お疲れっ!プシュッ!っていう感じ。ビールを美味しく飲むために、ストレスを感じてるんだと思う。こうやって笑いながら話せてるから、深刻なストレスなんてないんだろうなって思います。(笑)

就活生に向けて

藤:就活を頑張っている方々に一言ありますか?

どんな仕事をするかも重要ですが、誰と働くかも大切にして欲しいです! まちデコにはユニークな人達がたくさんいます。ぜひ1度まちデコに遊びに来てください。