-来てよかった、また来たい、誰かに紹介したい温泉街へ-
創業時の想いは、街に明かりを灯す
現在は、『美肌の湯』として多くの観光客で賑わっている玉造温泉街ですが、かつては、通りを歩く人もほとんど見られず、まさに「ゴーストタウン」のような寂しいまちでした。 2008年頃には15軒の旅館のうち4軒が倒産し、県外の大手資本に売却されました。当時懸念されていたことは、大手資本が参入することで、各旅館が代々受け継いできた経営体制が崩壊するのではないか、街の景観や風情が壊れてしまうのではないかということでした。
このような厳しい現実に、温泉街の人々は危機感を抱き、「玉造温泉街のにぎわい再生」に向け、動き始めたのです。玉造温泉の再生に向け、「個々の経営ではなく玉造温泉という組織での経営・運営」を目指しました。
全国の様々な温泉地との差別化を明らかにするため、玉造温泉を見直すことから始めました。遡ること1300年前、出雲国風土記では「一度入浴すればお肌が若返り、二度入れば病も治る。古くからこの湯を“神の湯”と呼んだ」と紹介されています。そこに着目し、「かたちきらきらしい」「神の湯」というキーワードをもとに、「美肌効果」「ターゲットは女性」というコンセプトで話し合いを進めた結果、「美肌・姫神の湯 玉造温泉」という名称で街づくりをすることに決定しました。
この時期に、旅館・土産品店の経営者達が個人出資をし、誕生したのが合同会社玉造温泉まちづくり街デコです。(平成24年7月に株式会社玉造温泉まちデコに商号変更)
創業時の想いは、“街に明かりを灯す。”
温泉街の賑わい作りや店舗出店などを行う、まちづくり専門会社として創業しました。
玉造温泉ならではの、にぎわうまちづくり
玉造温泉に来た観光客が、街歩きの中で温泉街を魅力的に感じるような仕掛けづくりを始めました。シャッターの閉まった街並みに、にぎわいを持たせるにはどうすべきか。玉造ならではの魅力を検討した結果、「昔から玉造にあるもの」にたどり着きました。
そこで目を付けたのが、玉作湯神社に元々あった「願い石」です。その言い伝えをヒントに「願い石」の不思議な力のおすそ分けを頂く「叶い石」をつくり、オリジナルのお守りを作りました。
それが、女性客の心をつかみ、今では「願い石」に祈りを込める人々で行列ができるようになりました。
温泉コスメ姫ラボの誕生
玉造温泉の“お湯”の見直し、美肌をテーマにした新たな事業構想が持ち上がり、温泉コスメや美肌ドリンク、美肌にまつわる事業展開を計画します。
ちょうどその頃、松江市の受託事業“松江ブランド開発受託事業”の募集がありました。
美肌事業構想をプランニングし応募の結果、10社以上の中、見事採択されました。そして松江市と共に新しいブランド【玉造温泉美肌研究所 姫ラボ】事業が始まります。
最初に1300年前より美肌の湯と言い伝えが残っているが、現代の科学でも美肌効果を実証する為に、温泉水の調査をすることになりました。
2010年12月に埼玉県にある製薬会社サティス製薬に調査を依頼します。
そして、翌年の2月、分析・実験結果で美肌効果があることが科学的に証明されました。
本物の「美肌の湯」であることが証明されたことで、地域のブランド化の基軸が「お湯」そのもので、最大の武器になることがわかりました。
そして商品開発が始まり、2012年7月温泉街に待望の一号店“玉造温泉美肌研究所 姫ラボ”が誕生します。
「来てよかった。また来たい。誰かに紹介したい」と思ってもらえるような温泉街へ
その後は、飲食店や土産品店など次々に温泉街へ出店をします。
2013年には、美肌ジュースとスイーツ店“ベジフルージュ&アイスころっと”。2015年には、複合施設玉造アートボックス。2016年美肌マルシェ神社前店と次々に出店しました。2015年頃になると、出店希望の方増えていきます。気が付けば、温泉街への出店を自社が行わなくても、創業時の“街に明かりを灯す”という役割が出店からサポートに変わってきました。
このように昔から玉造にあるものを「美肌・姫神の湯 玉造温泉」としての名所にすることで、玉造温泉の地域ブランド化の大きな要素になりました。
様々な活動の結果、1998年に年間80万人だった観光客は、2014年には110万人にまで増加し、温泉街の人々が街のにぎわいを実感することができるようになりました。
玉造温泉まちデコは、今後も玉造温泉の活性化を第一に考え、「玉造温泉に来てよかった。また来たい。誰かに紹介したい」と思ってもらえるような“玉造温泉のまちづくり”に貢献したいと思います。
平成19年7月 | 合同会社 玉造温泉まちづくり街デコ 設立 玉造きらきらミストの開発及び販売開始 |
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平成20年4月 | 玉作湯神社 願い石・叶い石事業を開始 |
平成21年12月 | 松江ブランド開発事業を受託し、姫ラボ事業を開始 |
平成22年7月 | 玉造温泉街に1号店となる「玉造温泉美肌研究所 姫ラボ」OPEN |
平成23年10月 | 玉造温泉街に2号店となる「ベジフルージュ&あいすころっと」OPEN |
平成24年7月 | 株式会社玉造温泉まちデコに商号変更 |
平成25年3月 | 松江市と協力し、温泉街に3号店となる玉造アートボックスOPEN 1階に美肌マルシェ・姫ころもOPEN、2階をサブリース(はこぶね・mameCafe・オロチ商店) |
平成26年6月 | 玉造温泉街に4号店となる「美肌マルシェ神社前店」をOPENする。 |
平成27年7月 | 玉造温泉入口に「観光案内所たまなびや」をOPENする。 観光協会、旅館組合とともに総合観光案内業務を行う。 |
平成29年3月 | 八百万マーケットのオープニングをコンサルティング支援。 |
平成29年9月 | ベジフルージュ&あいすころっとをサブリース (珈琲屋yori荘) |
平成29年12月 | アートボックス1階浴衣レンタル“姫ころも”をサブリース (着物レンタル堀川小町) |